就活成功ノウハウ

正社員を目指すフリーターが合格する職務経歴書の作り方【例文付き】

フリーターから安定性の高い正社員を目指そうと考えた時、「フリーターとして働いた経歴がマイナスな印象になってしまうのではないだろうか?」と思う方も多いのではないでしょうか。

それは全くの間違いです。

職務経歴書の書き方次第で、フリーターのアルバイトの経歴が正社員採用の面接のアピールポイントにもなります。

というわけで今回は、フリーターから正社員を目指す人向けに、職務経歴書の書き方やポイントを例文交えて紹介していきます。

正社員を目指すフリーターが合格する職務経歴書の形式・考え方

教えてあげる!

フリーターの方にとって、履歴書に比べて馴染みがないであろう職務経歴書。

実は、基本的に職務経歴書には、これといった形式が決まっていません

自由形式では何を書けばいいかわからないと悩む方も多いでしょうが、これは逆に自分に合ったアピールが書けるというチャンスであり、他の応募者と差別化を図れるという利点でもあります。

会社の採用担当者は、求職者のことを何も知らない白紙の状態からどんな人かを探ります。

勿論、求職者の過去の仕事を直接見ることはできません。

その代わりに職務経歴書を通じて、求職者がどのような仕事をしてきたか、どのような知識や経験を積んできたかを見定めます。

ただし、ただ仕事内容を羅列するだけではアピールにはなりません。

その仕事の具体的な例を挙げ、そこで何を学んだか、どんな知識を得たのかまできちんと書くことが重要になります。

このポイントは、フリーターも正社員も変わりません。

「この人を採用すればこんな活躍が期待できる」と採用担当者がイメージしやすいような文章を作りましょう。

職務経歴書は手書きがいいの?ワードでもいいの?

はてな

形式に決まりがないということは、もちろん手書きでもワードでも問題ないのですが、今時の職務経歴書はWordで制作する場合が多いです。

もちろん手書きだと「丁寧さ」とか「気持ちが伝わる」などのメリットはありますが、分量が多くなると、少し大変かもしれません。

それに、職務経歴書を手書きで出してくる人は今の時代ほとんどいないので、Wordで制作してまったく違和感はありません。

正社員経験のないフリーターにオススメの職務経歴書のテンプレート

おすすめの紹介!

形式が自由なので、テンプレートは本当にどうとでも作れてしまいますが、フリーターが正社員就職することを考えると、以下のようなラインナップで制作することをオススメします。

パート1:「タイトル・日付・名前」

パート2:「経歴要約」

パート3:「時系列での職務経歴」

パート4:「志望動機」

パート5:「アピールポイント」(自己PR)

では一つ一つ解説していきます。

パート1:「タイトル・日付・名前」を書く

非常にシンプルな話ですが、まず「職務経歴書」とタイトルを一番上の中央あたりに書き、その下に右寄せで日付、名前を書きましょう。

こんなイメージですね。

パート2:「経歴要約」では、要約に加えてフリーターとして働いてきた理由を明確に

まずまとめでは、自分が働いていた職場でやってきたことを5行程度で、簡潔に要約しましょう。

また、その職場を選んだ理由とともに、フリーターとして働いていた理由を述べると良いでしょう。

今の日本では働き方の多様化が進んでいるとはいえ、まだまだフリーターに対する風当たりは強く、責任感がないというレッテルを貼られることも少なくありません。

ただなんとなく楽だから、という理由ではなく採用担当者を納得させるような理由を書きましょう。

例文を挙げると、「正社員を目指していた職種があったがアルバイト登用しか望めなかったため、アルバイトとして勤務していました」「ミュージシャンを目指しておりアルバイトをしながらアルバイトをしていましたが、経済的な理由からミュージシャンを諦め生活の基盤を作るべく就職活動を始めました」などがあります。

どうしてもフリーターになった理由が明確に書けない方は、「フリーターとして働くうちに仕事をする面白味を知り、もっと責任感のある仕事がしたいと考えるようになりました」と書くのも良い例です。

全てに共通するポイントですが、フリーターになった理由や正社員を目指すようになった理由はなるべくポジティブに書いた方が採用担当者の評価は高くなります。

パート3:「職務経歴」は見やすさが重要!箇条書きや表にまとめよう

次に職務経歴の記入です。職務経歴は時系列で書くと見やすいものになります。

会社名、在籍期間、雇用形態、事業内容、業務内容、あれば役職も書くと良いでしょう。アルバイトリーダーなどは役職として扱って大丈夫です。

その中で得た実績も忘れずに書きましょう。

また、職務経歴を書くにあたり、注意点が2つあります。

職務経歴の注意点1:箇条書きや表でわかりやすく

1点目は、必ず箇条書きや表にまとめて見やすく書くよう心がけること。

つらつらと文章にして書き連ねると読みづらくなり、採用担当者の評価も下がります。

職場の名前や在籍期間、主に担当した仕事を見やすくまとめるため、箇条書きや表を使いましょう。

職務経歴の注意点2:伝えるべきことは応募する企業に合わせて

2点目は、伝えることは応募する会社に合わせましょうということ。

全てを全てを同じボリュームで伝える必要はありません。

応募する会社とアルバイト先の職場に仕事上の関連性が薄い場合、略歴を書くだけに留めておくこと。

近しい仕事の場合は即戦力として大きなアピールポイントになりますが、そうでない場合は採用に影響する可能性は低くなります。

応募する会社に合わせて、職務経歴書の構成を変えるとよいでしょう。

なお、経験した職場の多さはアピールポイントに直結しません。

アピールすべき職歴を定め、その内容にボリュームをもたせましょう。

また、応募先の会社に関連する資格があれば必ず書きましょう。

その際取得年月も添えて書くようにしましょう。

まだ取得をしていないが勉強中のものもあるなら書くとさらにベストです。

職務経歴はこう書こう!例文

例1)コンビニエンスストアの場合

【職務経歴】

会社名◯◯(2015年◯月〜2017年◯月)

◆雇用形態
アルバイト(アルバイトリーダー)

◆事業内容
コンビニエンスストア事業

◆業務内容
・接客、販売の対応
・お弁当、スイーツの発注対応
・店内POPの作成

◆実績
・お客様が来店して良かったと思えるような、気持ちのいい接客を心がけました。大きな声で挨拶をし、困っている人には自ら声をかけるなど、地域密着型のコンビニエンスストアを目指しました。また、新人指導の際にも以上のことを中心にきめ細かなバックアップを心がけ、2018年◯月には◯◯地区接客コンテストに参加し2位という成績を残すことができました。

・新しく発売するスイーツを売り出すため、店長をはじめ店員一丸となって売場作りやPOP作成に努め、販売当日は声がけや店頭販売を積極的に行いました。その結果その商品は◯◯地区売り上げ数1位となりました。

 

会社名◯◯(2017年◯月〜2018年◯月)

◆雇用形態



例2)事務の場合

【職務経歴】

会社名◯◯(2014年◯月〜2017年◯月)

◆雇用形態
アルバイト

◆事業内容
不動産事業

◆業務内容
・住人向けチラシの作成(Word)
・業務進捗表、シフト表管理(Excel)
・不動産見学会の受付、来客対応
・新人アルバイトの研修、教育

◆実績
・私が入社した頃に使われていた表をマクロを使用して改良し、使いやすくなったと評価を頂きました。また、作業スピードは他のアルバイトの中で1番になりました。

◆資格
・簿記2級(2015年◯月取得)
・宅地建物取引士(取得のため勉強中)

会社名◯◯(2017年◯月〜2018年◯月)

◆雇用形態・・・・

パート4:志望動機は会社への熱意を込めること!

履歴書にも志望動機の欄がありますが、それとは別に、職務経歴書にも志望動機を書きます。

志望動機はある種あなたから企業へのラブレター。なかなか頭を悩ますところではないでしょうか。

まずは素直に、会社への熱意をしっかり書くことが大切です。

その際、フリーターから正社員になりたい理由ではなく、「この会社の正社員」になりたい理由を、まとめよりさらに詳しく書くと良いでしょう。

例えば、ただ「安定していると思い応募しました」「未経験歓迎の仕事だったので」だけでは、正社員になりたい理由にしかなっておらず、印象は弱くなります。

「正社員として御社では●●ができると考えたから。ここに魅力を感じたから。」などという理由をきちんと書きましょう。

履歴書の志望動機と差別化するために

職務経歴書の志望動機は、履歴書の志望動機と同じような内容になっても構いませんが、差別化するためには、職務経歴書の方は「より具体的な仕事内容への興味」をメインに伝えると良いでしょう。

真逆のことを言っているなどはNGですが、整合性が取れる範囲で、両者で別のことを伝えても問題ありません。

志望動機の例文

【志望動機】

・以前働いていた職場で、接客の難しさと楽しさを知りました。貴社で正社員として勤務し、さらに責任のある仕事がしたいと考え応募しました。

・貴社で扱っている業務は未経験ですが、以前から興味を持っていました。将来人を助ける商材となる可能性があることに魅力を感じ、私もその発展に貢献したいと考え応募しました。

パート5:アピールポイントで自分を売り込む

アピールポイントの目的は、職務経歴の実績と絡めて自分を売り込むこと。

初めて会う採用担当者に自分からを魅力的だと思わせられるよう、実績や志望動機と絡めて存分にアピールしましょう。

履歴書の自己PRと差別化するためには

履歴書にも自己PRの欄がありますが、職務経歴書の方では「職務経歴の実績と絡めたアピール」を行うと良いでしょう。

例えば「人をまとめることが得意」というアピールをしたければ実際に職場で人をまとめた経験を添えると良いですし、応募先の会社の商品が好きだというなら「私なら経験上、こう売り込む」と提案するのも良いでしょう。

アピールポイントの例文

【アピールポイント】

私の強みは、協調性があることです。

以前働いていたアルバイト先では、店長とパートの方々との間で意見が合わないことが多く、スタッフ間で雰囲気が良くありませんでした。

私は店長とパートの方々と双方の立場に立って意見を聞き、お互いの主張を柔らかくお互いに伝えるようにしました。

また、パートの方々の意見の中で「店長が提案を聞いてくれない」というものがあったので、一度パートの方々で新商品の冷凍食品の売り込み企画を立て、私がその指揮をとりました。

その結果◯◯地区の売り上げ数ベスト10に入り、店長がパートの方々の意見を積極的に受け入れてくれるようになりました。

スタッフ間の雰囲気は和やかなものになり、接客も以前と比べて丁寧で明るくなったとお客様からも好評をいただきました。

職務経歴書を自分一人で作り上げるのは、大変です。就活エージェントを利用すれば、就活のプロがあなたの履歴書・職務経歴書作りまで手伝ってくれますよ。

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